きれめの無い支援

株式会社 江戸屋

2022年05月28日 01:51

新年度が始まってから、あっと言う間に5月も後半に入りました。
新年度、新しい学校。新しいクラスで担任も変わり、また一からやりなおし。勿論、前年度から引き継ぎがあるはずですが、
どんな引継ぎなのか??
例えば、
「〇さんは、自閉症があります」とだけなのか?それに対する対処の仕方などまで引継ぎされているのか?その子の取説となっているか?
担任が変われば、対処の方法は変わってくると思います。
障害を理解して配慮してくれる先生。逆に私はこれをやらせたいという先生。様々です。

新年度が始まると、アニマート江戸屋では利用者の保護者様にエイブルを配布しています。お子さんの事を学校に理解して頂く。こんな支援をして下さると助かるなど、文書で提出できる様にしていますが、保護者様の中には
「自分で書けない」という方が、かなり多くいて、こちらで記入しましたが、一番近くで子供を見ている保護者でも上手く書けない事が学校の引継ぎでも上手くできていないのではないか?
それと、子供が親に見せる顔と学校や事業所で見せる顔は違う為、保護者様には何が問題なのか、わからない場合もあります。

一般校の特別支援学級の担任が特別支援学校で勤務できる特別支援学校教諭資格を必ず持っているわけではないので、かなり知的の遅れがある子供の障害について、話をしただけでは、どう対応するのかわからないかもしれません。
学校~家庭~事業所との連携と情報共有がなければ、その子への支援はバラバラになってしまいます。
あちこちの学校で会議や面談を行っている為、初めて会ったスクールソーシャルワーカーから
(他の地区のスクールソーシャルワーカーから)しっかりした支援をしているとアニマートさんの噂は聞いていますよ」と言われました。

そう言えば、近年、大きな知的の遅れが無い子供達が学校で問題行動を起こしたという話を聞かなくなりました。勿論、成長もあると思いますが、キレたり、フリーズする事が無くなっています。
ソーシャルスキルトレーニング、特にセカンドステップは皆で考える課題なので、ポジティブな答えを出す事で思考力や感情コントロールが上手くなって来ているのかもしれません。
マインドフルネス瞑想でも、自分の身体や気持ちに目を向ける事で心の理論を獲得する為の実行機能が向上するという研究結果が出てました。

これだけやったら発達障害が治る!
そんな簡単なものではないですね。
効果が実証されているものを集めて、様々な方法でアプローチする。今後も良い情報をどんどん試して行く必要があると思います。




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