ストレス解消法

株式会社 江戸屋

2021年03月17日 02:25

春です。障害のある者にとっては、一番、不安定な時期。この不安定さは早い子で1月の終わり頃からゴールデンウィークに入る頃まで続きます。
イライラしたり、体の不調を訴えたり、ぼーっとしていたり、人それぞれ症状は違います。
季節の代わり目は気温の変化が大きい為、自律神経が不安定になりやすくなるためとも言われています。
特に問題なのは、カッとなった時の衝動性で、相手に危害を加えてしまったり、物に当たって、危険な事をしてしまったり。普段はとても純粋で素直な子、個々に話をしていれば、とても理解力のある子なのに、頭に血が登った時には自分を抑える事ができない。
「だって、〇〇だったのに!」とイライラする理由を訴えていますが、そこはやはり思考の歪み。
「何故、そんな風に考える?」とソーシャルスキルトレーニングなどで教えていますが、どうしても衝動性は抑えが効かない。

そんな子供の気持ちは、
「物を壊したい気分」と、とても危険な状態。
障害の中でも、特にADHDの子に見られる、
「スカッとしたい!」
ADHDはドーパミンの分泌が少ないと言われ、スカッとする、楽しいなど、快楽を求める事を強く求めてしまいます。その為、ゲームなどに依存しやすい。
物を壊してスカッとする。人や物に当たってスカッとする事は絶対に許されない行為です。
その発散方法として、事業所では、パンチングボールやサンドバッグを用意しています。クレヨンしんちゃんに出てくる、ねねちゃんもイライラした時にウサギに当たってますね。



しかし、自分の手の拳で殴ると子供の手はとても柔らかく皮膚が弱い為、自分の手を傷つけてしまうほど殴ってしまう。
他に何か発散させる方法がないか?と考えていると、海外で行われている面白い方法が見つかりました。

重いボールを床に投げつける方法。
このボールは非常に重く、弾まない為、真下に投げつければ人に当たる事はありません。集団活動で一人一人、頭にくることを言っても良いし、心の中で叫んでも良いとして、ボールを渡すと、みんな嬉しそうにボールを床に叩きつけていました。中には
「あ”~~~~~!」と雄たけびを上げながら投げている子もいました。そのうち、
「パソコンが欲しい!」とお願い事を言う子もいて、楽しく発散できた様です。
物に当たっていた子も、
「これなら良いかも」と感想を述べていました。

子供達にも我慢できない事もありますから、安全な方法で楽しく発散させます。







私もスタッフも一緒に参加し、
「家賃が上がるなんてひどいんだよ!」と。みんなのストレスは笑いへと変換されました。

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