コグトレ認知作業トレーニングトレーナー養成ワークショップ修了

株式会社 江戸屋

2023年08月23日 00:39

8月20日に神奈川県で行われた、コグトレ認知作業トレーニングトレーナー養成ワークショップに参加し、修了しました。



普段、利用者にさせている私ですが、いざ自分でやってみると、瞬間的な視覚記憶は、かなり難しかったです。

認知作業トレーニングは、昨年、今年の夏休みに特別プログラムとして、集中的に行って来ました。プリント課題も宿題が無い利用者に使用したりしていましたが、今回のワークショップでコグトレが必要だという事を実感して来ました。

コグトレは、
ケーキが切れない非行少年たち」の著者で、少年院に勤務していた精神科医、宮口幸治医師が開発したプログラム。
対象者は、知的障害ではないが、支援が必要な境界知能(IQが71以上85未満)の子供を対象としています。
WHOでは、以前、境界知能は、1965年から1974年まで、境界性精神遅滞という、知的障害として考えられていたそうです。IQが80台でも、想像力がなく、思考の歪みなど、沢山の問題の多い利用者は多いです。現在の境界知能の子供にも、
「支援が必要」とされています。

この境界認知の子供達は、障害に気づきにくく、社会に出て、仕事面、対人関係で上手く行かず、退職。そして、うつ、ひきこもりとなってしまうそうです。
その大きな原因は、認知の歪み
物事を計画して、実行に移す。その大元の認知が歪んでいる為に、上手く行かない。
少年院にいる者の約半分が発達障害と言われ、丸いホールケーキを三等分する事もできない子が多く、認知の歪みが原因なのだと。


いくら漢字を書いても、覚えられないのは、彼らが認識している漢字が、正しい形で認知できていない可能性があると。

今年の夏休み特別プログラムは、二週間で終わりましたが、あと一週間は、今回、学んで来た、コグトレ認知作業トレーニングの中の、
自分の身体を知る。
自分と物の関係を知る。
自分と他者の関係を知る。
を集団活動で行います。

ある学校で、コグトレを行った研究結果では、全体IQが20も上がり、難しいといわれるワーキングメモリも上がったそうです。
そして、支援級に居た子の3割の子供が、通常級に上がり、その後、支援級に戻る事はなかったという。

結果が出ているものなら、これは、やるべきです!

早速、今日、コグトレ棒を使って、「自分の身体を知る」をやってみましたが、右と左がわかっていない子が何名も見られました。
でも、認知作業トレーニングは、とても楽しく、子供達も進んでコグトレ棒を持っていました。