夏休み特別プログラム

株式会社 江戸屋

2023年08月04日 19:00

先週から、台風6号の影響で、南城市は停電が長期間、続いている様です。
アニマート江戸屋がある、南城市玉城字喜良原は、先週金曜日まで、一度も停電していませんでしたが、金曜の夜~土曜にかけて、再び、暴風警報が出ていたので、どうなっているのか?
金曜日のおやつが、シチューだったので、冷凍保存している肉は、多めに使用していました。シチューも子供達に人気のメニューです。



今週月曜から、来週木曜日までは、夏休み特別プログラムとして、集中的に療育を行います。
認知力を上げる!ワーキングメモリを鍛える!人の話を集中して聞く!

特に目手耳の協調トレーニングは、今年、新しく利用になった子、1,2年生がかなり多い為、初心者用と、昨年、経験した子で課題を変えています。
去年、初めて行った時は、できなくてフリーズしたり、泣いてしまう子もいました。
「途中で諦めない!次!」とスパルタ指導で、最後には、できる様になっていました。

私の指導は厳しいです。
それは市役所、学校、相談員にも知られていると思います。

今の障害者支援は、意思決定を考えた支援が進められていますが、これは、支援者が障害児者の為に色々考えても、本人が苦痛やストレスを感じるなら、無意味ではないか?という考えから、サービスの在り方が検討されたものです。
なんでもかんでも、本人の意思決定で良いのか?
色んな団体の研修に参加していますが、
「本当にそれで良いのか?」という意見も出ています。

私は、利用者の可能性を大きく引き出す為には、厳しい指導が必要だと考えています。

今年、受講した『Becker work adjustment profile2』
障害者が就労する為に必要な力を判定する為のアセスメントツール。
このアセスメント項目の点数により、就労できるレベルか、B型就労支援か、デイなのかを分けるもの。
利用者の子供達を、就労できるレベルに引き上げるには、小さいうちからの訓練が必要だと確信しました。

例えば、宿題をやっている利用者。わからない問題があると、フラフラ歩き始めたり、ぼーっとしていたり、鉛筆や消しゴムなどで遊び出したりは、よくある事。こういった事で
「集中しない」と学校の先生や保護者から聞くことがありますが、しないのではなく、できないのです。

こういう状態になっている時、できない、わからないのは、わかっています。でも、
「どうしたの?わからないの?」と声をかけるなと、スタッフには言ってあります。

「わからないなら、自分で教えて下さいと言いなさい。」と利用者に言って、自分から声をかけてくるまで、ずっと様子を見ています。
そこを乗り越えなければ、他者に助けを求める事はできない。

宿題は、間違いが無いかチェックしています。勿論、
「宿題、チェックして下さい」と言う様にさせています。
間違いを赤ペンでチェックすると、
「なんで間違ってない」「チェック付けないで」と、怒り始める子もいます。

Becker work adjustment profile2のアセスメント項目の中には、
「修正の受け入れ」という項目があり、間違い、修正を受入れる事ができる力も必要です。


沖縄県内で、Becker work adjustment profile2の研修が行われたのも、障害者の就労が1年も長続きしないという問題から、支援者の課題として取り入れられて来るのだと思います。

私が考える意思決定支援は、
「将来、自分で仕事をして稼ぎたいか、稼げなくても良いか、選ぶのは自分。稼ぎたいと思うなら、集団活動(療育)に参加した方が良い」

「こんなのやっても意味がない」という利用者もいます。それは自分自身で変化に気づていないから。
支援計画を立て、評価は定期的に行い、明らかに変化が見られている。気づく保護者もわかっています。


面白い変化が見られたのは、原始反射残存が疑われる子供達。
①金属製のスプーンがテーブルに落ちた音でも、ビックリしてしまう子。
モロー反射残存。
原始反射統合エクササイズで、いちいち、驚いて肩をすくめる事がなくなりました。

②人は何かを思い出そうとすると、目を上に向けます。
それと同時に、考え事をすると、目と一緒に頭が後ろに、腰が反り返ってしまいました。
対称性緊張性頸反射残存。
原始反射統合統合エクササイズで、腰の反り返りがなくなりました。
そして、この反射が残っていると、じっと座っている事が難しく、書字の障害も出ていました。お手本を見て、書き写す事ができなかったのに、今は自分で書く事ができています。字は汚いですが、前に比べたら全然違います。
この反射は、特に学校の学習中に影響を及ぼします。黒板の板書が書き写せないのもこれです。

原始反射が統合されていない子は、複数の反射が残っている場合が多いです。
書く事が苦手な子は、沢山の原因があります。把握反射残存。足の裏の反射(バビンスキー反射)とセットで残存も多い。
黒板の板書には、自閉症の視覚の問題。アーレン症候群(シンドローム)の影響もあり。

原始反射が統合されないと、次に発達する、姿勢反射が発達せず、身体のバランスが保てない。姿勢が悪い。いつも貧乏ゆすりしたり、ジャンプしたり、ちょっとの段差に乗ってみたり。自分でバランスを取る事を無意識にしています。
姿勢反射が発達しない感覚器官が発達しない。

人の発達は、ピンポイントではなく、全て繋がっています。


台風の影響で、籠っているので、沢山書いてしまいました。
日頃、勉強の為に忙しくて、ブログを書く時間がないので、たまに情報発信したら、こんなになってしまいました。
現在もメリロ博士の講座を受講中。アメリカは進んでます。