療育とは

株式会社 江戸屋

2022年10月14日 01:17

アニマート江戸屋の療育は、ソーシャルスキルトレーニング(対人スキル)、ライフスキルトレーニング(生活スキル)、ビジョントレーニング、ブレインジム、感覚統合あそび、マインドフルネスなど。

先日、会員になっている某団体が厚労省との学習会と題し、次期報酬改定に向けての要望を伝える会を開き、オンラインで参加しましたが、この団体の言い分にはがっかりしました。厚労省が貴重な時間を取ってくれているのに残念。発言権が無かったのですが、ZOOMのマイクをオンにして意見を言いたかった。

厚労省は放課後等デイサービスで適切では無い事業を行っている事業所に対して、今後、厳しい措置を取る事が検討されています。
例えば、預かって遊ばせているだけ、テレビを観るだけなど、何の療育も行っていない事業所。
習い事の様な学習だけ。楽器の演奏だけなど、行っている事業は、公的な費用を使う障害福祉サービスではなく、通常の習い事として行うべき等。
どうやら、放課後等デイサービスは、総合支援型と特定プログラム特化型に2分類される様です。
特定プログラム特化型は何をもって特定プログラムとするのかは不明。

団体の要望は、
「ソーシャルスキルトレーニングなどのプログラムを行う必要は無い。ソーシャルスキルは生活の中で身につくもの。」と訴えていた。
また、
「総合支援と療育プログラムの両方をする事はできない」
「遊びの中で学べる」と具体的な例を挙げていましたが、それを聞いて、
「え?それだけ?」と疑問に思った。

支援と療育を行う事で次の行動を学ぶものだと思います。支援だけでは、ただの居場所だけであって、学ぶ事には時間がかかるし、療育を行う為の勉強をプロの支援者としてするべきだと思っています。
通常の生活の中だけでは、学ぶ事ができないから障害の認定を受けている子供達なので、成長と共に学べるは間違いだと思う。歪んだ思考のまま成長すれば、その子の思考は歪んだまま。少年院、刑務所に発達障害の者が半数近くいるというのも納得できます。重大な少年犯罪、若者の犯罪も子供の頃はおとなしくて良い子という情報がよく見られます。元安部総理を銃撃した犯人もその一人でしょう。

アニマート江戸屋では、支援も行う。療育も行う。スタッフには、
「繰り返し声掛けを行います」
「繰り返し、指導します」というのは無意味だと話している。
障害のある子供達は根本的な事が理解できていないか、幼児の頃に学ぶべき事が学べていない未発達な状態のままなので、何度、注意されても、何度、説明されても、できない。
では、できる様になるにはどうしたらいいのか?環境整備なのか、合理的配慮なのかを考えて、支援方法を変え、試してみる事が必須。その為の障害児通所サービスであると思う。

テレビを観せているだけ、遊んでいるだけの事業所が指摘される様になり、療育プログラムを販売する企業も出て来て、中でも多いのが運動系。ソーシャルスキルトレーニング系。学習などを療育として取り入れている事業所も多いと思う。

ソーシャルスキルトレーニング(対人スキル)、ライフスキルトレーニング(生活スキル)で大事にしているのは、子供達の根本的な思考の歪みを見つけて正す事。間違った考えを正すには、子供達とのディスカッションが重要で、ただ教えるだけのSST、LSTでは自分の気づきとして入って来ない事がわかります。
子供達とスタッフとのディスカッション。子供達同志のディスカッション。どの考えが違っていたのか自分で気づき、納得すれば、一つの学びとなるのです。こういった形式で行って来ましたが、アメリカのセカンドステップにも同様のやり方があります。

1年生からずっとアニマート江戸屋に通い、既に7、8年通って来ていても、
「なんでこんなのやらなきゃいけない?」と反発する様になっています。これも成長。今まで、何となく、やっていた集団活動(療育プログラム)に疑問を持つ様になってきた。なので、
「よ~し!」と医学的な言葉を使い、神経の繋がりや脳のしくみなどを説明して、
「だから、ここに効いてる。それが君達の不安やイライラを抑える効果があるんだ」と力説すると、
「ほお~」と納得した様だった。その後の集団活動の様子がガラッと変わったのを見て
「まだまだ素直なところがあるな」と微笑ましかった。



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