アニマート江戸屋に長年、通っている利用者が中学生になり、今後、就労準備として就業訓練を行う事にしました。
業務のお手伝いをする日は、スタッフベストを着てお手伝い。
他の生徒も
「なんか手伝い事があったら、やるよ」と。どうやらスタッフベストが着たい様です。
「君は、まず受験を頑張りなさい」と応援しました。
アニマート江戸屋での就業訓練は、就労継続支援A型の事業所への就職に向けて、一定の条件を定めました。
・毎日、休まずに通えている利用者。
・しっかりコミュニケーションが取れる事。
現在はこの2つです。
就労してからも、もっと必要な事が出てきます。
例えば、
・自分の障害を知り、受け入れ、どんな配慮や援助が必要なのか、相手に伝える事ができる力。
高校卒業までにすべての力が身につく様、療育を行います。
毎日、通う重要性は、
就労継続支援A型の事業所では雇用されるわけで、社会保険も発生するでしょう。毎日、通う事ができなければ、社会保険料を払う事ができるのか?休みが多ければ、B型の事業所へ移った方がいいと解雇されてしまうでしょう。
「アニマート行きたくない」
そんな事もあるでしょう。しかし、そこで休ませてしまえば、子供は気分次第で休んでもいいんだと学習します。それが休み癖の始まりです。
この休み癖がついてしまうと、いずれは学校にも行きたくないと言い出す。何をやっても逃げる癖がつく。
これまで見てきた、学校行き渋り、登校拒否の子供は、
「なんとなく行きたくない」から始まっています。行きたくない理由が本人もわからない。ここで休ませてしまうのは失敗だと思います。
ここで踏ん張らせ、乗り越える事が経験としても必要。
毎月、一日も休まずアニマート江戸屋に通う子が1号店に2名。
なによりも規則正しい生活をしていて健康です。夜中、朝方までゲームをしていて寝不足なんて事は一切ありません。
(皆勤賞の受賞)
就労で必要な力は学力ではありません。
最近、放課後等デイサービスに就労準備型というのがありますが、これは勝手に言ってるだけです。
先日の経営コンサルが紹介していた就労準備型の事業所。どんなか活動をしているのか説明がありましたが、パソコン入力、プログラミング、3Dデザインなど・・・・
そこで私は質問しました。
「それらを学んで、実際に就労で活かせた利用者はいますか?」
答えは、
「いませんが、これから就労につながっていくと思います」と回答されました。
私はこれらが障害者雇用につながるとは思えません。
今、小中学生が学んでいるプログラミングはマインクラフトらしきゲームを作るものです。作られた物を追加していくだけ。子供達はこれがプログラミングだと思っています。プログラミングには沢山の種類の言語があり、それを覚え全て文字でコマンドを入力。プログラマーの仕事をするにも、専門学校に通ってもまともに仕事に就けない人もいました。簡単なものではないのです。
パソコン入力ができるだけではパソコンに関する仕事はできません。
パソコンでデザインができても、パソコンそのものの使い方がわからなければ仕事にはなりません。
総合的な知識がなければパソコンで仕事はできないのです。
障害者が就労に必要な力は現場の活動を知ればアナログである事がわかります。
メモを取る事など、発達障害の子の中には、
「できない」
「書きたくない」
「書く必要がない。覚えられるし」という子をよく見ます。そのため、学校で黒板に書かれる翌日の予定などのメモも書いてきたか、宿題チェックと一緒にチェックしています。
子供達が就労するまでに、どれだけ成長することができるのか?
進歩が無いのは支援の仕方が間違っているという事。子供達を厳しい社会に送り出すのは、私達の力量にかかっています。
責任重大です!
子供達を就労に繋げる様、動きます!